現役信用金庫マンが語る、クレジットカードの裏事情

ビジネスマン

クレジットカードは、今ではほとんどの人が持つようになりました。その背景には、急速に発展しているキャッシュレス化、クレジットカードに対する意識の変化、超低金利時代の到来など、様々な要因を挙げることが出来るでしょう。

それと同時に、クレジットカードに対する関心も高まってきており、インターネットには、クレジットカードに関する様々な情報が出ております。
簡単に手に入ってしまうものだからこそ、正しい情報をきちんと取得することが大切です。今回はクレジットに関する様々な情報をお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

そもそもクレジットカードとは何か?

クレジットカードとは、商品を購入する際に現金ではなく、その個人の信用(クレジット)によって一旦決済を完結させ、その後に指定口座より代金を引き落とす性質のカードであり、クレジットカードを作る際には、その信用が担保して取れているかが最大の条件となっています。
信用を構築するものは「過去の信用情報」「勤務先」「収入」「勤続年数」「居住形態」「居住年数」「家族構成」「所有不動産」など、様々な要因によります。

 

ただし、初めてクレジットカードを作成する方に関しては「過去の信用情報」は関係がなく、逆に年収や勤続年数によって成り立ちます。そうして作成した初めてのクレジットカードの使用状況が、今後のクレジットカードの作成に大きく関わっていくのです。

 

学生はクレジットカードを作ることが出来るの?

それでは、そもそも収入がない「学生」がクレジットカードを組むことは可能なのでしょうか。
最初に説明した通り、クレジットカードを作る最大の条件は「信用を担保にできるか」となっています。逆を言えば収入がなくても、その返済が確実という担保さえ確保できれば、クレジットカードを作ることは可能だということです。

 

また、学生専用のクレジットカードというものが、各社商品として開発されており、信用枠(いくらまで使うことが出来るかという極度額)は小さいですが、収入が少なくても作ることが可能となっています。

 

学生がクレジットカードを作る条件について、以下の2点に注意して下さい。
まずは両親の同意です。学生がクレジットカードを組む際には「両親の同意」が必要となる場合があります。クレジットカードを申請する本人が20歳未満である場合は両親の同意が必要となります。
※法律によって未成年者の行為は両親(親権者)の同意がなければ、その行為自体を取消しすることが可能です。

両親の同意(両親の認識)が得られることにより、取消しが不可能となり、万が一クレジットカードの使いすぎによって返済が滞った場合でも、両親が代わりに返済することも可能とみなされるため、その信用を担保としてクレジットカードの発行が可能となるのです。

 

次に収入の有無です。
学生の場合は収入が無い、もしくは扶養の範囲内でアルバイトをしている場合がほとんどです。そのため、学生専用クレジットカードは収入が極端に少なくても作れるようになっています。
ただし、世帯収入が無い(アルバイトをしておらず、両親と別居中など生計を立てられる人がいない)場合は、審査に通らない可能性がありますので、注意したほうが良いでしょう。

 

クレジットカードで出てくる個人信用情報って何?

次に、一般的にクレジットカードを作る際に重要になってくる項目についてお話しましょう。
最初に述べた信用を担保にする際に、一番重要になってくるのが個人信用情報です。つまりこの個人信用情報がクレジットカードを作る場合に一番重要となってきます。

 

個人信用情報は「ローンの返済実績、借入状況」などの事を指し、一般に信用情報と呼ばれています。
※この信用情報はJICCCICといった情報登録機関によって管理されています。
例えば、A社でクレジットカードを組んだ場合、まず「A社でクレジットカードの申込みをした」という履歴が残ります。審査に通ってカードが作れた場合「A社の信用枠」「借入状況」が登録され、その後に「約定返済(所定の日に、所定の金額が返済)されているか」という情報が登録されます。

この約定返済が出来ているかを、一般的に「クレジットヒストリー」といい、借入をしてもきちんと返してくれる人だということが証明されるのです。つまり、この「クレジットヒストリー」が良い人は、次にクレジットカードを作ろうとする際の審査でプラスに働いてくれるのです。(詳しくは次章にて説明)

逆に言えば、この個人信用情報が、延滞や債務整理などによって傷ついている状態では、クレジットカードやローンを組むことが出来ません。俗に言う「ブラックリスト」がこれにあたります。
そのため、クレジットカードを利用する場合は、確実に返済が行われていることが最も大切になってきます。利用する際はカードの使いすぎに注意が必要でしょう。

 

学生時代にクレジットカードを持つことでクレヒスはどうなる?

学生時代にクレジットカードを作ることでもたらされるメリットとデメリットについて説明します。

新たにクレジットカードやローンを組む場合「個人情報取扱いの同意書」に署名をします。これに署名をすることによってクレジット会社は個人信用情報登録機関に登録されている「申込人の個人信用情報」を閲覧、または新規に登録することが可能になります。つまり、クレヒスが良い状態の人は「きちんと返済をしてくれる人」と認識され、それがクレジット(信用)の担保になるのです。

 

例えば、クレジットカードを持たずに生活してきた人が、歳を重ねてからクレジットカードに申込んだ場合、クレヒスがないために逆に審査が通りにくくなるという場合があります。クレヒスがないということは「信用を担保にとれない」ということと、「過去債務整理などをやった可能性」などが考えられるためです。

 

いずれにせよ、学生時代から少額のクレジット決済を繰り返しておくことが、今後の信用に繋がっていきますので、学生時代にクレジットを組むことに関してはメリットがあるといっても良いでしょう。

しかし、仮にクレジットカードで決済した金額を返済できなくなった場合、クレヒスに悪い情報が登録され、今後クレジットカードを作りにくくなるか、最悪の場合作ることすらできなくなってしまいます。学生時代は収入がほとんどないという方も多いでしょう。利用する際は、確実に返済が行われるよう、使いすぎには細心の注意が必要です。

 

銀行とクレジットカードの関係

銀行が独自に商品化しているクレジットカードを積極的に利用すれば、今後の銀行取引が有利になる場合があります。
金融機関では、個人取引の厚薄がデータ上で分かるので、例えば全く取引のない人が住宅ローンを組みたいと言ってきた場合と、クレジット契約やクレジットの返済用口座の指定がある方が言ってきた場合では、対応が変わってきます。

 

各金融機関で対応が変わってきますが、例を挙げるなら「標準金利より低くローンが組める」「そもそもローンが通りやすい(否決になった場合取引を解消されないように微妙なラインの顧客を通すことは往々にしてある話です)」「銀行独自のプロパー融資が受けられる」などでしょう。

特に消費性ローン(住宅・車輌・教育ローンなど)に関しては、クレジット契約の有無が金利引き下げの条件になっていることがあります。もし契約上不都合がなければ、お近くの金融機関で申込されるのも検討してはいかがでしょうか?

 

尚、クレジットカードを独自で発行していない銀行もありますが、その場合はメインのクレジットカードの自動振替を指定すると、様々な特典が受けられる場合があります。