三井住友トラストカードは、学生にとって使いやすいクレジットカードとは言えません。
その3つの理由を紹介します。
目次
理由1:クレジットカードの申請が通らない可能性がある
まず、三井住友トラストカードのスタンダードタイプ、三井住友トラストカードVISAの申し込み資格ですが、「18歳以上(高校生を除く)で、安定した収入がある方」と明記されています。
アルバイトでの収入が「安定した収入」とみなされるかは、個人の収入状況などで違いますので、申請が通るかは不明です。
そのため、その他の学生向きのクレジットカードの申し込みをおすすめします。
理由2:初年度は年会費が無料だが、次年度から年会費がかかる
三井住友トラストカードVISAは、初年度は年会費が無料ですが、次年度から毎年1,250円+税の年会費を支払わなくてはなりません。
この年会費は、一般的なクレジットカードの使用では免除にならず、リボ払いを年1回以上利用した場合のみ免除されます。
リボ払いは、購入金額を毎月定額で分割して支払いしていく方法で、毎月の収入が少ない方でも高額商品を購入出来るようになる大変便利なサービスです。
しかし、リボ払いを使用した場合は、リボ払い手数料が発生し、支払総額が手数料の分多くなってしまいますので、基本的な支払いには利用しない方がお得です。
リボ払いを無理に使うと、年会費は免除になっても、手数料で年会費分ぐらいの金額を払ってしまったということにもなりかねません。
そこまでして年会費を無料にしようとしなくとも、もともと年会費無料のクレジットカードは他にたくさんあります。
特に、初めてクレジットカードを作る学生には、まずは年会費が毎年無料のクレジットカードをおすすめします。
理由3:クレジットカードを使った場合のポイントの還元率が特に高くない
クレジットカード利用の利点として、支払金額からのポイント還元がよくいわれていますが、三井住友トラストカードVISAのポイント還元率は0.5%となっています。
この還元率は、一般的とも言える数値で、特に高くはありません。
楽天カードやオリコカード、Yahoo!JAPANカードなど、年会費が無料でしかもポイント還元率が1.0%以上のクレジットカードもあります。
平均的な還元率である三井住友トラストカードは、還元率の観点からも特におすすめできるカードではありません。
三井住友トラストカードのポイント「ワールドプレゼント」は魅力的
以上、三井住友トラストカードを学生にはおすすめしない3つの理由を説明しましたが、魅力的な部分ももちろんあります。
三井住友トラストカードは、使用するたびに「ワールドプレゼント」というポイントがたまります。
この「ワールドプレゼント」は、他の電子マネーやポイントに換金できるのです。
例えば、楽天カードで貯まる楽天スーパーポイントは、楽天市場や楽天証券、楽天Edyなど、楽天が提供するサービス内でしか使うことができません。
しかし、「ワールドプレゼント」は、IDやWAONなどをはじめとする、書ききれないほどの他のポイントに換金することができます。
クレジットカードを複数作って使用している場合でも、ポイントを合算できたりと、大変使い勝手の良いポイントですので、収入の少ないと思われる学生には、他の理由からおすすめしないクレジットカードですが、社会人になった後には再検討に値すると思います。