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ゆうちょ銀行の成り立ちは?
明治4年に郵便事業をスタートさせた頃は郵便役所が3カ所、郵便取扱所は62カ所でした。郵便切手が始まったのも同じ年です。
翌年の明治5年には、郵便はがきが始まり、郵便事業が全国へと広まっていきました。明治8年になると郵便役所は現在と同じ「郵便局」に改称されました。また、同年には郵便事業だけではなく、現在のゆうちょ銀行へとつながる郵便貯金事業が開始されました。
そこから、郵便事業と合わせて明治41年には郵便貯金現在高1億円を皮切りに、昭和17年には郵便貯金現在高100億円、昭和24年には1,000億円、昭和47年には10兆円、昭和54年には50兆円、昭和60年には100兆円と順調に利用者を増やしていきます。
郵政グループ民営化について
2006年に民営化後の持ち株会社となる準備企画会社として、日本郵政株式会社を設立し、2007年に日本郵政株式会社が全株式を保有する「株式会社ゆうちょ」「株式会社かんぽ生命保険」「郵便局株式会社」「郵便事業株式会社」を設立しました。
これまで、政府や日本郵政株式会社が行っていた事業を、郵便局の窓口運営は「郵便局株式会社」、郵便物の配達業務は「郵便事業株式会社」、銀行業務は「株式会社ゆうちょ銀行」、生命保険業務は「株式会社かんぽ生命保険」の4つに分けました。
国営から民営化されてから起こった変化
民営化されてからの一番大きな変化は、貯金や保険に対する政府保証がなくなった点ですね。ただし、民営化前に預けた定期性郵便貯金や契約された保険は民営化前と同様に政府保証が付きます。
定額郵便貯金や定期郵便貯金、積立郵便貯金の新規預け入れがなくなったり、自動継続・自動積立が一部終了したりしました。
従来のゆうちょクレジットカードとは?
クレディセゾン、ニコス、セントラルファイナンスなどの企業と提携したカードを約900万枚発行していましたが、ゆうちょ銀行は提携カードを全て廃止にする決断をしました。提携カードのままでは、顧客情報を提携先の信販会社にもっていかれることを懸念し、2008年から郵貯独自のクレジットカード(JP BANKカード)の発行を開始しました。
JP BANK VISAカード Alente(アレンテ)について
国際ブランドはVISAカードで、満18~29歳までが対象のカードです。(高校生除く)初年度は年会費が無料で、翌年以降も年1回以上のカードショッピング利用で年会費(通常1,350円)が無料になります。
1,000円(税込)ごとに通常1ポイントが貯まります。入会後3か月間は獲得ポイントが通常の3倍になります。1,000円(税込)ごとに3ポイント貯まります。
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社の携帯料金や、イオン、ファミリーマートなどの日常のお買い物で使用すると通常獲得ポイントの3倍が貯まります。そのほかにもファミリーレストランや家電量販店でもポイントが3倍になるポイント優待店があるので、日常遣いにお得なクレジットカードです。店頭だけではなく、「JP BANK カード ポイントUPモール」を経由してインターネットショッピングを行うだけで、ポイントが2~最大20倍貯まるポイント優待サイトもあります。
クレジットカードに付帯している特典としては、無料のETCカード、iDやApplePayなどの電子マネー、イオンでの買い物がさらにお得になる「WAON」カードにも対応しています。
海外旅行中(出発日から3か月以内)の病気やケガを補償。さらに、携行品損害や賠償責任にも対応してくれる手厚い海外旅行保険が付いています。他にも、JP BANK VISAカードを利用して購入した商品が壊れたり、盗まれたりした際に年間300万円まで補償してもらえるお買い物安心保険も付いています。
JPBANK JCBカード EXTAGE
国際ブランドはJCBで、新規入会後5年間は年会費が無料です。1,000円(税込)ごとに通常1ポイントが貯まります。入会後3か月間は獲得ポイントが通常の3倍になります。1,000円(税込)ごとに3ポイント貯まります。
セブンイレブン、高島屋、小田急百貨店などの日常のお買い物で使用すると通常獲得ポイントの3倍が貯まります。その他にも、居酒屋や家電量販店でもポイントが3倍になるポイント優待店があるので、こちらも日常遣いにお得なクレジットカードです。店頭だけではなく、「JCBオキドキランド」を経由してインターネットショッピングを行うだけで、ポイントが2~20倍貯まるポイント優待サイトもあります。
クレジットカードに付帯している特典としては、無料のETCカード、QUICPAYやApplePayなどの電子マネーにも対応しています。
海外旅行中(出発日から3か月以内)の病気やケガを補償。さらに、携行品損害や賠償責任にも対応してくれる手厚い海外旅行保険が付いています。他にも、JPBANK JCBカード EXTAGEカードを利用して購入した商品が壊れたり、盗まれたりした際に年間100万円まで補償してもらえるお買い物安心保険も付いています。
JP BANK カード(一般カード)
国際ブランドは、VISA・Mastercard・JCBから選べ、満18歳以上の方であれば申し込み可能です。
初年度の年会費が無料。翌年以降も、3つの方法で年会費が無料になります。
- 対象となる公共料金をJP BANKカードで支払う
- ゆうちょ銀行の給与預入を利用
- ゆうちょ銀行の年金自動受取りを利用
- 直近1年間のお買い物の金額累計が30万円以上
また、カラオケやお買い物などの提携施設でお得な割引などの優待を受けることができます。
クレジットカードに付帯している特典としては、無料のETCカード、VISA/Masterの場合はiDやApplePay、JCBの場合はQUICPAYやApplePayなどの電子マネーにも対応しています。
JP BANKカードの良い点
JP BANK VISAカード Alenteでは、学生の場合キャッシング利用上限額は5万円となっていますし、JP BANK JCBカード EXTAGEでは、学生の場合キャッシングを利用することはできません。
また、学生のうちからクレジットカードを利用しておき、クレジットヒストリーを育てておくことは大切です。クレジットヒストリーとは、これまでに使用したクレジット履歴の中で、延滞せずに利用した金額を支払っているかという履歴です。延滞が多い場合などは悪い履歴として残ってしまいますが、きちんと支払いをしていれば信用度を高めることができます。悪い履歴として履歴が残ってしまうと、新しいクレジットカードの入会審査に通らなかったり、家や車のローンを組むことができなかったりします。
キャッシングが利用できなかったり、利用限度額が少なかったりすることでついつい使いすぎてしまうことを防ぐことができますね。
JP BANK カードのデメリットは、オンラインだけで申し込みができないという点です。インターネットで入会申し込みを行い、サイトで入力した情報が印字されて届く「印字申込書請求」もしくは、白紙の申し込み書に自分で記入する「入会申込書請求」の2パターンの方法があります。両パターンともに、申込書が郵送されてくるので、必要事項を記入して銀行の届け印を押して返送します。
ゆうちょ銀行の口座を持っていれば、郵便局以外でもお得なクレカが作れます
上記カードのようにゆうちょ銀行が独自で発行しているクレジットカードの他にも、ゆうちょ銀行の口座を引き落とし口座に指定して他社のクレジットカードを発行する方法もあります。ゆうちょ銀行の口座を利用して、学生におすすめなカードをいくつかご紹介します。
三井住友デビューカードプラス
3ヶ月間は還元率2.5%、それ以降も還元率1%の、25歳以下しか持てない特別なカード。 【デビュープラスの評価】 【デビュープラスの詳細】手に入れるまでの速さ 還元率 付帯サービス ポイントの使いやすさ セキュリティ 申込時のキャッシュバック 学生の申込み可否 可(25歳までの限定カード) カード年会費 初年度無料、次年度以降は年間1回利用で年会費無料 ポイント還元率 1%〜2.5% 傷害保険付帯 なし 発行までの期間 インターネット申込みで最短3営業日 カードブランド 電子マネー対応
18歳〜25歳までの方が対象のクレジットカードで、年会費が無料(年に1回以上利用が条件)なのも学生にとっては嬉しいポイントです。こちらのカードの特徴は、いつでもポイント2倍、入会後5か月はポイント5倍とポイントを貯めやすいことです。
また、海外で買い物をする際に安心なショッピング補償が付いています。こちらは、海外で三井住友VISAデビューカードを利用して購入した商品に破損、盗難や火災などの予期せぬ事態が起こった際に、購入日から90日間補償してくれるというサービスです。旅行先で高額商品を購入予定だったり、海外留学などを検討されていたりする場合にも心強いカードです。
また、こちらのカードを持っているだけで満26歳になると自動的にゴールドカード所持者になれるのも嬉しいポイントです。プライムゴールドカードになると、全国主要都市の空港ラウンジが利用できたり、海外・国内傷害保険(最高5,000万円)が自動付帯されていたりとゴールドカードならではのプレミアムなサービスが付いています。初年度は、年会費無料なので、ゴールドカードを利用してみて継続するかどうか検討してみるのもいいですね。
さらに今ならインターネット入会限定で、入会から2か月後末までにクレジットカードを6万円利用すると6,000円プレゼントのキャンペーン中です。2019年2月28日カードお申込み分まで適応されます。(※カード発行期限:2019年3月31日)
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YJカード
YJカードの特徴 提示ポイントとあわせてTポイントがどんどん貯まるカード。 【YJカードの評価】 【YJカードの詳細】 手に入れるまでの速さ 還元率 付帯サービス ポイントの使いやすさ セキュリティ 申込時のキャッシュバック 学生の申込み可否 可 カード年会費 年会費永年無料 ポイント還元率 1%〜3% 傷害保険付帯 なし 発行までの期間 インターネット申込みで最短1週間 カードブランド 電子マネー対応 なし
年会費が永年無料のこちらのカードはなんといっても、Tポイントがどんどん貯まるポイント還元率の高さが特徴です。加盟店30万店を超える共通ポイントのTポイントを貯めるなら、こちらのカードが最強です。
100円の利用につき1ポイント(還元率は1%)、Yahoo!ショッピングやLOHACO利用で3倍(還元率3%)が付与されます。
さらに今なら、最大10,000円相当の期間固定Tポイントがもらえるキャンペーン中です。入会するだけで4,000ポイント、1回2,000ポイントで最大6,000ポイントもらえます。こちらのキャンペーンは2018年12月現在時点では期限が決まっていません。
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リクルートカード
国際ブランドは、VISA/Master/JCBの3種類から選ぶことができます。こちらも年会費が永年無料です。通常ポイント還元率は1%程度ですが、こちらは高還元率の1.2%です。例えば、10,000円の買い物でカードを利用すると、120円分のポイントが還元されます。
さらに、ポンパレモールでの利用ではポイント還元率が4.2%、じゃらんの宿泊予約ではポイント還元率が3.2%です。また、一部の公共料金もこちらのカードでの支払いが可能なので、お買い物しなくても毎月ポイントを貯めることができるので、1人暮らしをしている学生には特におすすめです。
また、リクルートポイントはPontaポイントに交換することもできるので、Ponta提携店舗でもポイントを利用することができます。
旅行代金をこちらのカードで支払った場合、旅行中のケガや病気になっても安心な海外旅行損害保険(最高2,000万円)、国内旅行損害保険(最大1,000万円)がついています。
また、こちらのカードで購入した品物が壊れていたり盗まれたり場合に補償してくれるショッピング保険(年間200万円)など、年会費無料のカードにしてはかなり充実した補償がついています。
今なら、新規入会+カードを利用することで最大6,000円分のポイントプレゼントのキャンペーン中です。新規入会でまずは1,000円分のポイント、カード発行日の翌日から60日以内にカードを利用すると2,000円分のポイントをGETできます。さらに、カード発行日の翌日から60日以内に対象会社の携帯電話料金(Docomo、au、SoftBank、Y!mobile)とこちらのカードでの自動振替で支払いをすると、3,000円分のポイントがもらえます。
こちらのキャンペーンは、2019年1月現在は期限が決まっていませんので、お早めに入会することをおすすめします。
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ゆうちょ銀行の新しい取り組み
東急電鉄の券売機でお金を引き出せるサービスを2019年春(予定)から開始します。専用アプリ「ゆうちょPay」をダウンロードしておけば、東急電鉄の駅にある券売機でゆうちょ銀行の口座からお金を引き出すことができるという画期的な方法です。
引き出し方法としては、専用アプリ「ゆうちょPay」で引き出し金額を指定しQRコードを発行する。発行したQRコードを券売機で読み取るだけで、現金を引き出すことができます。
今回、東急電鉄の券売機を利用できる銀行は横浜銀行とゆうちょ銀行のみとなっているので、まだゆうちょ銀行の口座をもっていない人はこの機会に口座を開設し、クレジットカードも発行してみてはいかがでしょうか。