学生が海外旅行に行くなら知っておきたいキャッシュレス診療って何?

病院

海外旅行中に病気や怪我をしたらどうなるの?

旅行中、事故や病気などのトラブルは、避けられるものなら避けたいですが、万が一病院に行かなければならないような場面になった時、日本国内ならお手持ちの保険証が使えるので自己負担額が少なく済ませられますよね。
では、海外だと治療費はどうなるのか比較してみましょう。

 

ここでは、日本とアメリカ・フランス・タイを比較します。
まず、救急車の搬送利用ですが、こちらの3か国には、公営と民営のものが利用されています。
アメリカは公民共に123,000円、フランスは公民共に5,900〜7,300円の基本料金に1kmあたり200円が加算されます。タイは民間のみ有料で、最大15,000円です。

 

次に、初診料は、日本は2,820円、アメリカ・フランスは15,000円前後、タイは最大5,000円程度です。
入院すると、日本は個室やICUに入ると1泊あたり最大10万円、アメリカは個室が20万、ICUだと100万円を超えます。フランスは個室が13万円、ICUが30万円ほどで、タイはどちらも5万円前後です。

 

例えば、盲腸になってしまい救急車で運ばれた時、日本だと60万円ほどの支払いになりますが、フランスだと100万円以上費用が必要だと言われています。またアメリカでの事故・病気では2週間以上の長期入院になると1,000万円を超えるケースもみられます。

 

海外旅行障害保険に入っていれば安心?

海外旅行傷害保険には、大きく分けて自分で申し込むものと、クレジットカードに付帯しているものがあります。
自分で申し込むものの特徴としては、有料で治療にかかる金額を1,000万以上補償してくれるものが多いです。

 

クレジットカードに付帯している保険は、利用付帯のものと自動付帯のものがあり、利用付帯は旅行代金をクレジットカード払いで支払った時のみなどの条件があります。
自動付帯は持っているだけで効果を発揮してくれるものです。治療に対しての補償金額は、年会費無料のクレジットカードだと100〜200万円というケースが多いです。

 

これを踏まえると、旅行傷害保険が自動付帯するクレジットカードを作り、アジアやヨーロッパに旅行に行く際はクレジットカード内の保険で対応し、アメリカ(ハワイは特に高額です)に行く際は、いざという時の備えとして、1,000万円くらいまでの治療費を補償してくれるものを、オプションでつけることをおすすめします。

 

キャッシュレス診療って何?

では、旅行傷害保険に入っていれば安心なのでしょうか?
実はそうとは言い切れません。例えばクレジットカード支払いができない病院だったり、クレジットカードの限度額以上の治療費になってしまったりした場合、現金を引き出したくても病気や怪我の際には自由に動けません。
そんな時にキャッシュレス診療はとても便利です。

 

海外旅行傷害保険に入っているだけでは金銭面で不安がありますが、キャッシュレス診療を知ってそんな不安を取り除きましょう。
キャッシュレス診療とは、海外渡航期間中に、事故や病気で高額の医療費が発生した場合に利用者が支払いをすることなく、保険会社が代わりに支払いをしてくれるシステムです。

 

実際事故や病気をした時のキャッシュレス診療の流れは?

1.サポートデスクに電話をする

クレジットカードに付帯している旅行保険ならばクレジットカードの旅行保険受付に、ご自身で申し込んだ海外旅行保険ならばその保険会社のサポートに、それぞれ連絡をします。
そうすると、クレジットカード会社や保険会社が、提携先の医療機関を紹介してくれ、診療の予約を取ってくれます。

 

2.予約の時間に指定された病院に行く

パスポートと、利用するキャッシュレス診療付きのクレジットカード(ご自身で契約した旅行保険なら保険証券)を持ち、診療予約した提携先の医療機関に行きます。
窓口で持ってきたパスポートとクレジットカードもしくは保険証券の2つを提示し、診療を受けます。

 

3.治療後、提出書類を記入して終了

必要な治療が終わったら、医療機関がクレジットカード会社や保険会社に医療費を請求するための書類を記入します。これで治療の手続きは完了です。

 

キャッシュレス診療の注意点は?

便利なキャッシュレス診療ですが、注意していただきたい点が何点かあります。

 

1.病院に向かうための交通費はキャッシュレス診療に対応していない

病院に行くときに、たいていの方はタクシーを使われると思います。
その交通費はキャッシュレス診療の対象外となりますので、一旦ご自身でお支払いをして領収書を取っておいて、後日クレジットカード会社や保険会社に請求をすることになります。

 

2.怪我や病気によっては対象外のものもある

治療をした場合でも、支払いの額が少額になった場合、キャッシュレス診療の対象外になることがあります。
また、学生の方の場合、こうしたことはあまりないと思いますが、海外で最初に怪我などをした日から海外の医療機関に行った日が補償期間(会社にもよりますが60〜90日間)を過ぎてしまうと保険が適用されません。

 

海外に行く前から発症していた病気により海外旅行先で医療機関に行った場合や、お酒を飲んで暴れて怪我をした、自動車レースや飛行機の操縦など、自発的に危険な行為を行った上での怪我には、そもそも保険自体が適用されないことが多いです。

 

特に注意していただきたい旅行保険が適用されない例としては、旅行先で歯が痛くなった場合に医療機関に行った際と、海外旅行が終わり帰国しその途中で事故を起こして怪我をしてしまった場合です。このどちらもキャッシュレス診療はもちろん旅行保険で保障はされないことがほとんどです。

 

以上がキャッシュレス診療についてのご紹介です。
もし虫歯などがあって心配な方は、事前に国内でしっかり治療をして、海外旅行をしっかり楽しめるように準備していきましょう!